EDHのこのパーツを考える:No4『ファイレクシアの供犠台』
2014年3月28日コメント (3)Phyrexian Altar / ファイレクシアの供犠台 (3)
アーティファクト
クリーチャーを1体、生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに、好きな色のマナ1点を加える。
EDHで高騰したカスレアは幾つかあります。
ファイレクシアの供犠台もその一つ。今や1000円はするレアカード。少し前なら100円未満。
代用品は存在しないし、複数のカードとのシナジーを持つというわけで非常に人気の高いカードの一つです。
カジュアル勢にもガチ勢にも愛されるこのカードの魅力とはなんでしょうか?
まずはサクることの強みから考えます。
<サクるという行動の強み>
・コントロール奪取系に強い
頻繁に生じるコントロール奪取行為をフィズらせることができるので牽制になります。
高級市場が人気な理由の一つです。最近は家路に押されていますけどね……。
・PIG(墓地に置かれたとき)を誘発させる
まぁこれですよね。これが目的でデッキを入れるわけです。
サクり台はコンボの撃鉄みたいなものです。
<思っている程に生贄って難しい>
ところがどっこい、実はサクり台というのは思ったより少ないのです。
無限コンボパーツとして使用する場合、パーマネントを生贄に捧げられる恒久的な置物(特にクリーチャーをインスタントタイミングで生贄に捧げることができる)と定義した場合、ノーコストで継続的なサクり台として機能するものだけを選別した場合、黒>赤>白>緑>青の順番に枚数が存在します。
黒はまぁわかるだろうし、今さらいうまでもないですね。実用性の高いものが多いし、文句のつけようがありません。
意外と多いのが赤。ゴブリンの砲撃とガルガドンというどっちも実用性が高い性能なのはありがたいところ。熱足ナメクジも悪くない性能だがちょっと重いのが気になるね。
白は狂信的傾倒と殉教者の理由という渋い2枚のカードが数少ないサクり台。単体ではほぼゴミに近い性能なのが泣ける。鏡の精体という特殊な状況下で使用できるサクり台もありますが……。
緑はたった1枚。まぁわかるよね、よりよい品物です。まぁサクり台とはいえサクるモノ次第で手札がバンバン減るのでこれも使い勝手が凄く難しい。ただ種属限定だと色々出てきます。ビーストやエルフ限定ならノーコストサクり台になるものが多数あります。
そして青にいたっては一枚もないです。多分。自分の知ってる限りではない。あったら教えてください。ノーコスト・恒久的のやつを是非。
というわけで非黒or赤以外のカラーだとどうしてもサクり台はアーティファクトに依存することとなります。
ファイレクシアの供犠台
アシュノッドの供犠台
狂気の祭壇
落とし子の穴
爆破基地
凶運の彫像
凶運の指輪
この7枚に限られますが、凶運シリーズの2枚は……使用ラインに耐えるのは上5枚と見ていいでしょう。
・狂気の祭壇
ライブラリーアウトでゲームを決めに行けるようにみえるが、エルドラージ系の生物を採用されがちなEDHにおいて確実にゲームを決めに行ける一手とはなり得ない点が弱点。
一方で自分自身のライブラリーを削ることで墓地利用コンボを促進させるなど、デッキの攻勢次第では複数の役割を持たせることが可能となる。
・落とし子の穴
これ単体ではあまり強くないのが最大の欠点。倍増の季節と相性が良い。また無限トークンだけではすぐにゲームを決めに行けない。
・爆破基地
頑強コンボなどの戦場に生物が継続に戻る状況において無限エンジンとなるサクり台。何よりこれ自体がエンドカードとなる点が優れている。
単体でもとりあえずタフネス1の生物へ牽制になる。
・供犠台二種
無限マナだけではゲームは決められないのが欠点。単体ではマナ加速として使用できるので、汎用性では他のサクり台を上回る。
<ファイレクシアの供犠台を使う上で>
供犠台はとにかく無駄になりにくいのが素晴らしいです。
生物がそのままマナ加速として使えるので、次ターン以降一気に重たい呪文へとアクセスできるのはデカい。
ただ無限マナはゲームを決めるのに向いていません。ゲームを決めるためには無限のエネルギーを注ぎ込める必殺技が必要になります。
それがマラスみたいな自己完結型ジェネラルならありがたい話ですが、実際はそう上手い話はなかなかありません。
そこでエンドカードへと繋げるためのサーチカードなどが不可欠となってくるのです。
(さすがにX系火力を満載させるのはアレなんで、汎用性の高いサーチカードを複数枚取ることで必要なときにだけ探してくればいいのです。基本不要牌な可能性が高いのがX火力ですし)
また多重キッカーや複製などの大量のマナがあれば、その分使い道が倍増する呪文を数枚取るという方法もありますが、これらはコスパがどうしても悪くなるので汎用性で劣るというのが悩ましいですね。
基本的に無限マナと言うのは思った程ゲームを決められないので、使い道を明確にしなければ実は凄く弱いです。
ちなみに無限コンボですがサクって始動するコンボなんてそれこそ腐る程あるんじゃないかってぐらいコンボが存在するんで割愛。それこそひまじんさんのDNを読んできた方が早いです。
生贄エンジンの中でもファイレクシアの供犠台でなければ意味がないものだと墓所這いとの組み合わせが定番かなぁ。
場に他のゾンビがいればこれで無限ループ形成。これだけではゲームを決められないのですが、血の芸術家やストームと組み合わせることでゲームエンド。大地の知識があれば無限マナにもなりますぜ。
ジェネラルではマラスやプローシュなんかが相性いいです。
錯乱した隠遁者みたいな一気にトークンを展開するモノは次ターンからマナをジャンプアップさせるので相性が良いです。
<まとめ>
1.無限コンボに使えるサクり台の中で、どの色でも採用できて、汎用性が高いファイレクシアの供犠台は使い勝手がとても良い
2.平時でもクリーチャーをサクって一時的マナ加速として使い捨てる選択肢が生じるので、テンポアドバンテージを取りやすい
3.無限マナだけではゲームを決めきれない。真のエンドカードへのアクセス手段をしっかり考えておく
<おまけ>
○ くぎだい
× きょうぎだい
でも文字変換だと「きょうぎ」で供犠って出るんですよね
リアルで「きょうぎだい」って呼んでて指摘されるまで気付かなかったよアハン
コメント
緑は限定的ですが、食物連鎖が
盗ったクリーチャーサクったりは強いけどスペースがね…
女性単デッキにも入れられる。
このカード、今1000円くらいするのですか?
知らなかったです。