Earthcraft / 大地の知識 (1)(緑)
エンチャント
あなたがコントロールするアンタップ状態のクリーチャーを1体タップする:基本土地1つを対象とし、それをアンタップする。


通称クラフト。
マナ加速用エンチャントであり、無限コンボの中では比較的昔から存在する由緒正しきコンボパーツでもあります。

<なぜ強いの?>
一言でいえば、全てのクリーチャーが疑似速攻を持ったマナクリーチャーになってしまうからです。
「全てのクリーチャーのマナコストが1マナ下がる」と書かれているカードとも言えます。
・疑似速攻ともいえる爆発的展開
1マナのクリーチャーであれば実質フリースペル化
そうでなくてもクリーチャーの展開が大幅に加速しますので、テンポアドバンテージを獲得できます
・ジェネラルとのシナジー
ジェネラルが生物であるために無条件で1枚のマナクリーチャーを得ることができるとも考えられます。

これは特別なお膳立てなしで起こりうることです。
特殊なお膳立てをすれば、その強さはさらに磨きがかかります。

1.基本地形に繁茂系のエンチャントをつけている
これによって1体のクリーチャーにつき実質2マナ以上のマナ加速が可能となります
花盛りの春やミラーリの目覚めなどのような一つの土地に複数マナを発生させる置物でも同様の効果が期待できます
当然これらは単体でも優秀です。
優秀なカードと優秀なカードのシナジーは超優秀! ゆで理論じゃないけど多分あってる!
※繁茂って強いの?
だいたい強いよ。土地ってMTGで一番触れにくいパーマネントだよ。だから安全にマナ加速できるよ。
でも土地割られると2枚分のアドロスなんで結構痛いよ。マナクリならコンバットも可能だし、そこらへんも含めて考えると悩ましいね。
結構好みが分かれるから地元のメタに応じて考えるといいんじゃないかなって汚いアドバイスしちゃうよ。

2.無限コンボ(~クラフト)
「~クラフト」という無限コンボのブランドシリーズの中核パーツでもあります。
メサクラフト(聖なるメサ)、リスクラフト(リスの巣)、カニクラフト(カブトガニ)が有名ですが、実際には相方は腐るほどいます。
個人的にはリスクラフトが強いと思います。何しろ緑単色の2枚無限コンボの中では恐らく最軽量で非生物コンボという妨害の難しさが理由。
ただタップ状態&非速攻生物トークンを展開するだけなので、次のターンまで勝利に時間がかかるのが欠点です。(爆破基地でもあればいいけど3枚コンボになっちゃうのが……)
しかし実用性の高い大地の知識に、ほんの1枚パーツを足すだけで無限コンボが1個完成と言う手軽さが買われ、EDHでもよくみられるコンボの一つです。
※○○クラフトの魅力って?
主要パーツがエンチャントばかりでしかも緑白が多めってことで、エンチャントレスの勝ち筋となりやすいです
自分がエンチャントレスでEDHを組んでいた頃は基本これかパリンクロンによる無限マナを狙う展開がほとんどでした
ただ普通のデッキだとリスの巣や聖なるメサも微妙に単体ではパワー不足のカードなので、敬遠されるケースも目立ちます
(ゲームをすぐに終わらせられない無限コンボは嫌われやすいのも一因です)

3.複数の生物を展開するカード
モノによってはフリースペルもどきどころか、純粋なマナ加速にすらなってしまうほどの暴力的な展開が可能になります。
ジェネラル限定で考えてもプローシュやマラス、スリヴァーの女王など沢山存在します。

4.冬の宝珠のような土地アンタップ制限カード(少ない土地でやりくりできるようになる)
自分だけがある程度自由にマナが使えるようになります。
※ヴォリンクレックス対策に!?
今回森林の始源体が禁止されたことで多くの代用品が模索されている段階ですが、ここで振り返ってみると、『森林の始源体がなかった以前のEDHでどんな生物が使われていたか』ということです。言い換えるなら森林の始源体によって役目を奪われたカードです。時系列的に原始のタイタンの禁止から入れ替わる形で使用されることとなった感じが強いので、この考えには賛否両論ありそうですが、あえて言うなら個人的にこの3体を挙げます。
・テラストドン
・森滅ぼしの最長老
・飢餓の声、ヴォリンクレックス
上記二体はパーマネント対策、後者はマナ加速&マナロックを兼ねます。
マナ加速面で役割が似ているのはヴォリンクレックスでしょう。相手のマナを縛り、自分だけマナ加速をするというのは始源体の頃からもよく見られていました。
そのヴォリンクレックスに対して大地の知識は一つの抜け道を作ってくれるカードでもあります。実用性の高いカードが相手のヘイトカードへの抜け道になるというのは心強いですね。まぁマナアーティファクトでもいいじゃん、と言われたらそこまでですが……。
また土地リセット対策にもなります。1枚の土地と複数の生物だけで展開が容易になるというメリットはゲドン系のデッキに対しても優位に進められるのです。

<有効に使うには?>
まずは生物を展開できるデッキであることが理想です。
あまり生物を並べることがないデッキであれば、素直にマナアーティファクトやマナクリーチャーを水増ししたほうが無難です。

一番の問題は「基本地形しかアンタップできない」ことです。これ結構忘れがちですよ。僕も初心者の頃よく特殊地形アンタップしようとして注意されましたね……。
実戦では「特殊地形しかないからアンタップできない!」「欲しい色マナの基本地形がない!」なんてのがしょっちゅう起こります。
多色の特殊地形を多めに使うデッキだと何もしない置物と化しやすいです。
よって基本地形を持ってこれるデッキだと理想です。幸い大地の知識が使える=緑のカードが使えるってことで緑の土地サーチ系を採用するとリスクがグッと軽減できます。基本地形限定のサーチを入れたくない方は自然の知識や三顧の礼、ウッドエルフといったデュアルランドもサーチできるカードなんかがいいですね。
最も簡単な解決方法はフェッチランドを沢山入れることです。これなら状況に応じて基本地形をサーチできますから柔軟なのですが、フェッチランドのお値段が問題だ……。

それと当然生物リセットに弱いです。生物がいなければただの置物だ……。

<まとめてみる>
1.2マナという軽さから、序盤から爆発的な生物展開を可能にさせるマナ加速カード
2.多くのカードとのシナジーがあり、単体でも十分仕事ができるカードが多いのでデッキの無駄牌を減らせる
3.軽めなパーツ2枚~3枚による無限コンボを持つ(相方はカードパワー弱め+クラフトの代わりとなる置物は存在しないという欠点がある)
4.基本地形しかアンタップできないことから、特殊地形を豊富に使う多色デッキは工夫が必要
5.土地を縛るデッキとの好相性

コメント

たべけん
2014年2月6日0:17

神々の軍勢で出たエンチャ2枚サーチと一緒に使いたい(持ってないけど)

ひまじん
2014年2月6日7:18

同じく単体で強力なアラームと組み合わせられるというのもなかなか魅力的ですね
神々の軍勢でコンボパーツが一気に6つも増えたのでお試し投入を目にする機会も増えるかもしれませんね

しげのふ
2014年2月6日21:53

>たべくん
EDHのエンチャントレスなら割とありかも
>ひまじんさん
そういえば色々相性のよさそうなパーツが増えましたね
自分も試しで入れてみます

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