究極の価格は本当に強いのかを考える
2012年12月12日まぁサボってたわけです。
熱意がないときは書く気がわかない。
EDHは熱意が常にあるんですけどねー。
RtRドラフトは熱意があっても結果があんまり出せないヘボプレイヤーなので書くことないです。みんな必要なカードが揃ってきた&値段が落ち着いてきたというのもあるのか参加率がちょっとだけ下がってきてる気がするRtRドラフトです。
スタンのほうは熱意が復活したので日記再開です。
理由はリアニメイト始めました。
ベタなジャンドリアニメイトなんですが、今流行りのビヒモスデッキとのハイブリッド型が楽しいというのがあったり。
ところで大型生物を出すプレイヤーとしては出したら勝ち、という筋をひっくり返す相手の一手が非常に気になる。自分の中で最も怖い除去、それが現在のところ究極の価格といえます。
【究極の価格の単純なスペック性能】
2マナインスタント、シングルシンボルでの確定除去。しかし単色にしか対象にできないというラヴニカ環境ではちょっとまてや!と突っ込みたくなる一文が邪魔をする除去カードです。
個々の部分で考えてみましょう。
・2マナ
喉首狙い・破滅の刃を失った今、現環境で2マナの除去はこれと夜の犠牲ぐらいが実用性のあるスペック。夜の犠牲は吸血鬼狼男ゾンビにダメという欠点とダブルシンボルなのがネック。
・インスタント
現環境においてインスタント除去であるメリットは非常に大きな意味があります。究極の価格を使う場合、半分以上はここにあるのではないかと自分は思っています。後述。
・シングルシンボル
ショックランドなどのマナ基盤が安定しているとはいえ、今は多色環境なのでこれは大きなメリットです。
・単色のみ
気になるデメリットですが、じゃあ実際何が刺さらないのかって話。
【究極の価格が刺さる凶悪生物たち】
では実際に究極の価格が刺さるもので特筆するようなものをあげていきます。
・静穏の天使
究極の価格を採用する理由その1。
静穏の天使で三つのクリーチャーを選択したのち、対応して静穏の天使を除去すれば墓地回収からのカードアドバンテージ地獄を封じ込めることができます。こんな芸当ができるのはインスタントで軽めの除去であるということに一因します。
・教区の勇者、灰の盲信者、戦墓のグール、地獄乗り、悪名の騎士
ウィニー系はまとめて。まぁこのあたりは潰せるよーってだけ。
・銀刃の聖騎士
白いビートダウン系デッキならまず入ってくる生物なのでこれで二段攻撃の計算を狂わせると攻撃側の心理である『ブロッカーがいるけど二段攻撃で一方的に勝てる』をひっくり返せるのでアドバンテージ的にも不利に立たずに済みます。
・ウルフィーの銀心
同上。ただ最近は採用率下がってるので微妙か。
・荘厳な大天使
賛美による大打点を封じることができる。が、賛美は攻撃クリーチャー指定ステップで既に発動するため、除去するなら相手のメインフェイズの終了時でなければならない。よって相手が攻撃する前に処理する必要があるため、奇襲性としては若干弱い。
しかし大事なのは荘厳な大天使はとりあえず場にいるだけで意味のあるクリーチャーである点で、いわば最後のダメ押しにプレイされるような場面も多いこと。この場合、ソーサリーでは対処できないためインスタントであるメリットは非常に大きいと思われます。
・修復の天使
これは非常に難しい関係。修復自体は処理できるんですが、修復がブリンクする対象を処理できる&逆に処理しようとしたところブリンクで逃げられるという関係。要は後だしジャンケンなのだが、コストが低い分構えやすいという利点を考えれば若干究極の価格のほうが有利な立場か。まぁブリンク対象が単色じゃなかったら意味ないんですけどねー。
・スレイベンの守護者、サリア
処理するなら出来る限り低コストの除去でなければ間に合わないので、3マナで除去できるこれなら現実的な範囲。ところがグリクシスやジャンドコンなら火柱や急速な衰微などの選択肢が浮上してくる。エスパーコンあたりなら究極の価格が無難だろうが、それ以外のカラーリングのコントロールなら再検討すべき。
・スラーグ牙
究極の価格を採用する理由その2。
どうせトークン残るんですが、修復の天使でブリンクする対象No1なのでそれを封じれるこれは強みだと思います。
・雷口のヘルカイト
究極の価格を採用する理由その3。
速攻でお仕事する悪夢のドラゴンを封じれるのはインスタント除去!インスタント除去だけです!!
・吸血鬼の夜鷲
究極の価格を採用する理由その4。
夜の犠牲では吸血鬼を除去できない上、あまり放置しておきなくない生物ですので早期処理できる除去は強みといえます。コントロール系がサイドに採用するケースも多いですしねぇ。
・狼トークン&ビーストトークン
緑単色なんで一応処理できる。
・ベラドンナの行商人
最近よく見かけ出したコンボパーツの一角。相方のオリヴィアやイゼットの静電術師が多色だが、こいつは緑単色。これを処理してしまえばとりあえずは最悪の事態は防げる。
【単色だけどさほど効果的ではない生物たち】
・墓所這い、ゲラルフの伝書使
Ω< ランファサンボクカエッテキタヨー
となるため、いずれも効果が薄い。夜の犠牲との差の一つがゾンビ系にも刺さるというメリットがあるものの、実際にはこんな事情もあることを忘れてはいけない。
・孔蹄のビヒモス
場に出たら仕事の大半は終わっているクリーチャー。こいつ自身の速攻ダメージは防げるものの、残りのランパン状態の生物たちが問題。
・士気溢れる徴集兵
お仕事終わってますがなー!!
まぁ速攻3/3を封じれるってのはめっちゃ苦しい場面では意味あるかもしれないが、それは既に手遅れに近い気もする。
・栄光の目覚めの天使
場に出たところで仕事が終わってる。本当の脅威はこいつが引っ張り上げてきた人間たちの群れ。
最近の人間リアニは悪鬼の狩人との組み合わせで無限ループさせるケースが増えているので、それを封じれる意味でも十分意味が出てきました。
【で、究極の価格って強いの?】
現環境は意外と単色系が多く、刺さるクリーチャーも多いことが分かりました。
インスタントである強みや2マナである軽さがキラリと光る場面も少なくなさそうです。
しかしこうしてみると夜の犠牲との比較がどうしても必要であることが分かりました。
夜の犠牲はゾンビ・吸血鬼・狼男を処理できないのですが、実際のところ
<ゾンビ>
・墓所這い、ゲラルフの伝書使
単なる除去では対処が難しい。
<吸血鬼>
・血の芸術家、吸血鬼の夜鷲
単色で早めに処理しなければならないため究極の価格が有効。
・ファルケンラスの貴種、オリヴィア・ヴォルダーレン
いずれも多色なので究極の価格では処理できない。
<狼男>
・高原の狩りの達人
多色なので究極の価格では処理できない。
このように環境を支配しているゾンビ・吸血鬼・狼男たちの多くは究極の価格では解決策としては弱いことがわかります。
あえて多色について触れていませんが、ケンタウルスの癒し手など環境内に多数存在します。そういう意味では打てるのであれば夜の犠牲のほうが相対的に強いといえるのかもしれません。しかしダブルシンボルである点がネック。
【結論……に行く前にここまでの話のまとめ】
黒が濃いデッキであれば夜の犠牲を、タッチ程度であれば究極の価格。
【だが現実はそうではない】
黒の濃いデッキといえば今ならラクドスゾンビが真っ先に挙がりますが、実際には火柱や灼熱の槍が採用されます。この二枚を差し置いて夜の犠牲を採用する理由といえばこれはもう静穏の天使と雷口のヘルカイトの2体をメタってると考えていいでしょう。
そして……あえてここまで出さずにいましたがぶっちゃけセレズニアの魔除けという存在も忘れてはいけません。
実際パワー5以上のクリーチャーは多く、追放という単語が何より頼りになります。カラーリング的に緑白というのも良くも悪くもアグレッシブなセレズニアビートと噛み合ってます。
が、意外と使い出してみるとこのセレズニアチャームには独特の欠点があります。
緑白と打ちにくいから?
ではなく、構えてることが割とバレバレって点がセレズニアチャームの隠れた欠点じゃないかと……。マナの残し方だけでなく、セレズニアカラーって時点でビートダウンデッキもパワー5以上にしないようにケアして動きますしから。
まぁブラフしやすいって強みもありますけどね。
【結論】
やや遅いデッキなら究極の価格は割と有効。夜の犠牲はダブルシンボルが許せるならば。
アグレッシブなゾンビデッキなら火柱や悲劇的な過ちなどを検討。
セレズニアの魔除けはカラーリング的に使えたとしてもウィニー系になかなか刺さらないので序盤を凌ぐ手段としては弱い。そういうときはトークン出してブロックさせるモードが無難か。
インスタント除去という強みが非常に大きな環境。
血統の切断や至高の評決でいつだってイナフってわけではないので枚数検討しないといけなさそうです。
熱意がないときは書く気がわかない。
EDHは熱意が常にあるんですけどねー。
RtRドラフトは熱意があっても結果があんまり出せないヘボプレイヤーなので書くことないです。みんな必要なカードが揃ってきた&値段が落ち着いてきたというのもあるのか参加率がちょっとだけ下がってきてる気がするRtRドラフトです。
スタンのほうは熱意が復活したので日記再開です。
理由はリアニメイト始めました。
ベタなジャンドリアニメイトなんですが、今流行りのビヒモスデッキとのハイブリッド型が楽しいというのがあったり。
ところで大型生物を出すプレイヤーとしては出したら勝ち、という筋をひっくり返す相手の一手が非常に気になる。自分の中で最も怖い除去、それが現在のところ究極の価格といえます。
【究極の価格の単純なスペック性能】
2マナインスタント、シングルシンボルでの確定除去。しかし単色にしか対象にできないというラヴニカ環境ではちょっとまてや!と突っ込みたくなる一文が邪魔をする除去カードです。
個々の部分で考えてみましょう。
・2マナ
喉首狙い・破滅の刃を失った今、現環境で2マナの除去はこれと夜の犠牲ぐらいが実用性のあるスペック。夜の犠牲は吸血鬼狼男ゾンビにダメという欠点とダブルシンボルなのがネック。
・インスタント
現環境においてインスタント除去であるメリットは非常に大きな意味があります。究極の価格を使う場合、半分以上はここにあるのではないかと自分は思っています。後述。
・シングルシンボル
ショックランドなどのマナ基盤が安定しているとはいえ、今は多色環境なのでこれは大きなメリットです。
・単色のみ
気になるデメリットですが、じゃあ実際何が刺さらないのかって話。
【究極の価格が刺さる凶悪生物たち】
では実際に究極の価格が刺さるもので特筆するようなものをあげていきます。
・静穏の天使
究極の価格を採用する理由その1。
静穏の天使で三つのクリーチャーを選択したのち、対応して静穏の天使を除去すれば墓地回収からのカードアドバンテージ地獄を封じ込めることができます。こんな芸当ができるのはインスタントで軽めの除去であるということに一因します。
・教区の勇者、灰の盲信者、戦墓のグール、地獄乗り、悪名の騎士
ウィニー系はまとめて。まぁこのあたりは潰せるよーってだけ。
・銀刃の聖騎士
白いビートダウン系デッキならまず入ってくる生物なのでこれで二段攻撃の計算を狂わせると攻撃側の心理である『ブロッカーがいるけど二段攻撃で一方的に勝てる』をひっくり返せるのでアドバンテージ的にも不利に立たずに済みます。
・ウルフィーの銀心
同上。ただ最近は採用率下がってるので微妙か。
・荘厳な大天使
賛美による大打点を封じることができる。が、賛美は攻撃クリーチャー指定ステップで既に発動するため、除去するなら相手のメインフェイズの終了時でなければならない。よって相手が攻撃する前に処理する必要があるため、奇襲性としては若干弱い。
しかし大事なのは荘厳な大天使はとりあえず場にいるだけで意味のあるクリーチャーである点で、いわば最後のダメ押しにプレイされるような場面も多いこと。この場合、ソーサリーでは対処できないためインスタントであるメリットは非常に大きいと思われます。
・修復の天使
これは非常に難しい関係。修復自体は処理できるんですが、修復がブリンクする対象を処理できる&逆に処理しようとしたところブリンクで逃げられるという関係。要は後だしジャンケンなのだが、コストが低い分構えやすいという利点を考えれば若干究極の価格のほうが有利な立場か。まぁブリンク対象が単色じゃなかったら意味ないんですけどねー。
・スレイベンの守護者、サリア
処理するなら出来る限り低コストの除去でなければ間に合わないので、3マナで除去できるこれなら現実的な範囲。ところがグリクシスやジャンドコンなら火柱や急速な衰微などの選択肢が浮上してくる。エスパーコンあたりなら究極の価格が無難だろうが、それ以外のカラーリングのコントロールなら再検討すべき。
・スラーグ牙
究極の価格を採用する理由その2。
どうせトークン残るんですが、修復の天使でブリンクする対象No1なのでそれを封じれるこれは強みだと思います。
・雷口のヘルカイト
究極の価格を採用する理由その3。
速攻でお仕事する悪夢のドラゴンを封じれるのはインスタント除去!インスタント除去だけです!!
・吸血鬼の夜鷲
究極の価格を採用する理由その4。
夜の犠牲では吸血鬼を除去できない上、あまり放置しておきなくない生物ですので早期処理できる除去は強みといえます。コントロール系がサイドに採用するケースも多いですしねぇ。
・狼トークン&ビーストトークン
緑単色なんで一応処理できる。
・ベラドンナの行商人
最近よく見かけ出したコンボパーツの一角。相方のオリヴィアやイゼットの静電術師が多色だが、こいつは緑単色。これを処理してしまえばとりあえずは最悪の事態は防げる。
【単色だけどさほど効果的ではない生物たち】
・墓所這い、ゲラルフの伝書使
Ω< ランファサンボクカエッテキタヨー
となるため、いずれも効果が薄い。夜の犠牲との差の一つがゾンビ系にも刺さるというメリットがあるものの、実際にはこんな事情もあることを忘れてはいけない。
・孔蹄のビヒモス
場に出たら仕事の大半は終わっているクリーチャー。こいつ自身の速攻ダメージは防げるものの、残りのランパン状態の生物たちが問題。
・士気溢れる徴集兵
お仕事終わってますがなー!!
まぁ速攻3/3を封じれるってのはめっちゃ苦しい場面では意味あるかもしれないが、それは既に手遅れに近い気もする。
場に出たところで仕事が終わってる。本当の脅威はこいつが引っ張り上げてきた人間たちの群れ。
最近の人間リアニは悪鬼の狩人との組み合わせで無限ループさせるケースが増えているので、それを封じれる意味でも十分意味が出てきました。
【で、究極の価格って強いの?】
現環境は意外と単色系が多く、刺さるクリーチャーも多いことが分かりました。
インスタントである強みや2マナである軽さがキラリと光る場面も少なくなさそうです。
しかしこうしてみると夜の犠牲との比較がどうしても必要であることが分かりました。
夜の犠牲はゾンビ・吸血鬼・狼男を処理できないのですが、実際のところ
<ゾンビ>
・墓所這い、ゲラルフの伝書使
単なる除去では対処が難しい。
<吸血鬼>
・血の芸術家、吸血鬼の夜鷲
単色で早めに処理しなければならないため究極の価格が有効。
・ファルケンラスの貴種、オリヴィア・ヴォルダーレン
いずれも多色なので究極の価格では処理できない。
<狼男>
・高原の狩りの達人
多色なので究極の価格では処理できない。
このように環境を支配しているゾンビ・吸血鬼・狼男たちの多くは究極の価格では解決策としては弱いことがわかります。
あえて多色について触れていませんが、ケンタウルスの癒し手など環境内に多数存在します。そういう意味では打てるのであれば夜の犠牲のほうが相対的に強いといえるのかもしれません。しかしダブルシンボルである点がネック。
【結論……に行く前にここまでの話のまとめ】
黒が濃いデッキであれば夜の犠牲を、タッチ程度であれば究極の価格。
【だが現実はそうではない】
黒の濃いデッキといえば今ならラクドスゾンビが真っ先に挙がりますが、実際には火柱や灼熱の槍が採用されます。この二枚を差し置いて夜の犠牲を採用する理由といえばこれはもう静穏の天使と雷口のヘルカイトの2体をメタってると考えていいでしょう。
そして……あえてここまで出さずにいましたがぶっちゃけセレズニアの魔除けという存在も忘れてはいけません。
実際パワー5以上のクリーチャーは多く、追放という単語が何より頼りになります。カラーリング的に緑白というのも良くも悪くもアグレッシブなセレズニアビートと噛み合ってます。
が、意外と使い出してみるとこのセレズニアチャームには独特の欠点があります。
緑白と打ちにくいから?
ではなく、構えてることが割とバレバレって点がセレズニアチャームの隠れた欠点じゃないかと……。マナの残し方だけでなく、セレズニアカラーって時点でビートダウンデッキもパワー5以上にしないようにケアして動きますしから。
まぁブラフしやすいって強みもありますけどね。
【結論】
やや遅いデッキなら究極の価格は割と有効。夜の犠牲はダブルシンボルが許せるならば。
アグレッシブなゾンビデッキなら火柱や悲劇的な過ちなどを検討。
セレズニアの魔除けはカラーリング的に使えたとしてもウィニー系になかなか刺さらないので序盤を凌ぐ手段としては弱い。そういうときはトークン出してブロックさせるモードが無難か。
インスタント除去という強みが非常に大きな環境。
血統の切断や至高の評決でいつだってイナフってわけではないので枚数検討しないといけなさそうです。
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